2021年 秋
宍粟市内で唯一現存する珍しい一里堂 千種町下河野
江戸時代後期に建てられた一里堂ですが、建物が現存しているのは宍粟市内ではここ1棟だけで非常に珍しいそうです。
◆宍粟市千種町「一里堂」 - 宍粟市指定文化財 –
・間口4.1m、奥行き4.1m 木造平屋建て
・屋根は茅葺(かやぶき)の宝形造り(ほうぎょうづくり)
・一里堂は全国の主要街道に一里ごとの目安として建てられました
・休憩や雨宿りの場としても利用
◆千種から塩地峠を越えて山崎方面へ向かうこの「一里堂」のある街道は
・千種からは千草鉄や炭
・山崎方面からは食料品(塩・酒・油など)や衣料品
が盛んにやり取りされました。
※ 江戸時代後期に最盛期を迎えた「たたらの里天児屋鉄山」(兵庫県指定史跡)から刀や需要の増えた千草鉄がここを通って運ばれました。
江戸時代前期、あるいはそれ以前から製鉄遺跡として栄え、最盛期には数百人規模の村があったとされています。現在では村は無くなり、当時の建物は残っていませんが、お城の石垣に勝るとも劣らない、整然と緻密に組まれた石垣が残っています。
味わいのある茅葺屋根
味わいのあるかやぶき屋根です。
この一里堂の屋根は今から17年前にふきかえられたものです。
ちなみにこの一里堂は、2021年12月に17年ぶりに屋根の葺き替えリニューアルがされ新しくなりました。新しくなったせいで少し雰囲気が変わったかもしれません。
(※写真は2021年夏から秋時分に撮影した写真です。葺き替えリニューアル直前にぎりぎり間に合って撮れた写真です。)
江戸時代後期に建てられた千種町「一里堂」
月明かりの中の一里堂
江戸時代の人たちが利用した一里堂
場所:兵庫県宍粟市千種町下河野
この程度の建物が、
どれほどの役に立つのかと、今では思いますが、当時真っ暗の夜道、月明かりだけを頼りに歩いていたころのことを考えますと、雨風しのいで休めるこういった建物はすごく役に立ったのではないかと思います。
車を降りてのんびりと 下河野近隣マップ
車に乗っていると気づかず通り過ぎてしまいそうな何のへんてつもない建物です。
まだ見られたことのない方が、
「どれほどの物か?」
という期待は正直申しまして禁物です・・・。
すぐ近くにはとっても美味しい唐揚げ屋さん(ワンネス食堂:宍粟市千種町下河野232)もあるので、車を降りてのんびりとしてみてください♪
自然に囲まれた千種町はどこを歩いてもとっても気持ちいいです。
ちなみにこの唐揚げ屋さん、僕もたまに買わせていただきますが、ミルフィーユ風?に工夫をされた、ボリュームたっぷり揚げたての唐揚げでとっても美味しいです。テイクアウトもあります。
食べきれないときは持ち帰りもできますので。
『食べきれへんどうしよう・・・』
なんて思わなくても大丈夫です。
とっても親切な店員さんです。
水ギョウザやとんかつもありますので。
兵庫県宍粟市千種町千草33
暮らしの衣料ウエダ