「春の匂い」
「たんぽぽ」「レンギョウ」「桜」
春の日差しとともに
草木や花
ほんのりと暖かい空気に乗って春の匂いがしてきます♪
– 宍粟市千種町 –
タンポポの季節
たんぽぽといえば春ですが、実は秋にも咲く多年生(何年間にもわたって咲き続ける花)です。生命力が極めて強く、暖かければ冬でも咲く場合もあります。根の部分を数センチ切って植えておけば、アスファルトの隙間からでも生えてくるくらいです。
ただ、タンポポには在来種と外来種があり、1年中咲いているタンポポは外来種のほうになります。
たんぽぽって実は神秘的!?
タンポポをじっくりと見たのはいつの頃でしょうか?
子供のころは「ふー」っと吹いてよくこの白いワタ(綿)を飛ばしていましたが。
たんぽぽの「黄色い花」と白い「球綿」 どちらが先?
小さい頃から当たり前のように「黄色いたんぽぽ」やこの「白い綿玉」を見てきましたが、よくよく考えてみると、これらはどちらも同じタンポポです。いったい「どちらが先で、どうやって咲く?」のでしょうか?
「花」が咲き終わってから「球綿」ができます。
これらは、別々のものではなく、同じ茎(花、がく)からできるものなのです。
「開いては閉じ、開いては閉じ」を何回か繰り返します。同じ花が、朝開き、夜閉じ、朝開き、夜閉じといった感じです。新しく花が咲くわけではありません。同じ花が開き閉じを繰り返すのです。
上の写真の真ん中のつぼみがそのような状態です。しぼんで、がく(緑の部分)に包まれた状態です。
その後、花の時期が終わり、がく(緑の部分)がむくれてくると同時に、今度は下から白い綿(わた)が形成され始め、最終的に丸く白い球綿になります。
正確には、花の状態が一通り終わると、もう一段、丈が高くなって球綿が作られます。少しでも綿を遠くに飛ばすための工夫だと思われます。
「たんぽぽが神秘的」と思う訳
どこにでも咲いていて気にも留めないような小さな花なのに、一度咲いたその同じ花が、朝晩で開いたり閉じたりを繰り返し、その後今度は花ではなく、子孫を残すための「きれいな白い球綿」を作るから。しかもその球綿は、より遠くに綿(種子)を飛ばすために花の時よりもさらに一段丈を伸ばすから。
タンポポの呼び名
ダンデ(ィ)ライオン
英語では「ダンディライオン」ですが、実際の英語の発音は微妙に難しいですね。
[dǽndəlàiən]です。
「ダンディライオン」は、葉っぱがギザギザとしていて「ライオンの歯」を連想させるところからきています。
ちなみに「ダンデライオン」といえば、
” きみはダンデライオン♪
傷ついた日々は 彼に出会うための・・・♪ ”
— 松任谷由実さん 「ダンデライオン ~遅咲きのたんぽぽ」 —
という歌がありますね。
ブローボール
葉っぱではなく、球綿の部分に関連させて「ブローボール」という言い方もあります。丸い球綿が僅かな風でもすぐに崩れていくところからきています。
ベッドの中のおしっこ?
これは和訳ですが、
フランス語で「ピサリン」といいます。
これは、タンポポに”利尿作用”があることからこう呼ばれるようです。
蒲公英
これは呼び名というよりも、漢字の書き方での読み方です。
漢字で書かれているのをたまに見ることがありますが、これは中国の植物名になります。
たんぽぽの花言葉
最後に花言葉を少しだけ。
大きく分けると
「愛の信託」「真心の愛」「別れ」
になります。
海外で、たんぽぽの花や綿毛で花占いをしていたことによります。神により託されたお告げ的な意味合いです。
太陽に向かって真っすぐに花を咲かせるところから。
球綿が風が吹けばすぐに崩れて飛んでいってしまうところから。
ということで今回は、
たんぽぽの写真と一緒に、「たんぽぽって実は神秘的!?」ということについて書かせていただきました。
ありがとうございました。
兵庫県宍粟市千種町千草33
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