ソメイヨシノ
一瞬吹いた風の瞬間。
桜吹雪は撮れたでしょうか?
写真を始めて約1年、
最初の1枚を撮らせていただいたお宅に、
約1年ぶりにうかがわせていただきました。
写真の話 1年たって思う事
F値の話 ぼかし具合
クリスマスローズ
クリスマスローズと桜
「どこで撮影したか」
このお宅の方だけが分かるように、
少しだけ後ろをぼかして撮影しました。
写真を始めた当初は、F値はできるだけ小さくして、何でもかんでも「背景はただぼかせばいい」と思っていたのですが。「適当に絞って、適当なところで、適当にぼかせばいい」と思っていたのですが。
「それではダメなんだ」と、1年たって初めて気が付きました。ただ、実際はなかなかうまくボカせません。どこまでどうボカせばいいのかもまだ分かりません。
慣れた方なら「くだらないこと」に思えるかもしれませんが、初歩の初歩の自分のような初心者にはこんな「当たり前のこと」も「当たり前ではない」のです。
1年前の写真はコチラ↓
初めてミラーレス1眼で撮った写真です。
収集マニアにならないために。
★ 写真を「撮ること」が目的?
★ カメラやレンズを「集めること」が目的?
近頃こんな風に思う事が増えました。
写真が趣味と言っておきながら、
撮ることよりも機材を集めることに時間を割いている。
機材を手に入れると満足感が沸いて
手に入れただけで
何だかうまくなったような気になる。
こんな経験はないでしょうか?
自分の未熟さをカメラやレンズのせいにして、
上手くなる努力をしないで、「機材をかえれば上手く撮れる」。
そんな風に思ってしまいがちです。
「収集マニア」にならないための自分への戒め。
★ 上手い人は「何で撮ってもうまい。」
★ 今あるもので撮れる「ベストなものを撮れるようになった」のか?
★ 今ある機材では「どうしても撮れない」ものなのか?
これまで使ってきたカメラとレンズ 【富士フイルム】 FUJIFILM X-T20 & 「物語」が撮れるレンズ フジノンレンズ XF35mmF1.4 R
「X-T20」
ミラーレス1眼のカメラとしては、安い部類のカメラに入りますが、自分にとっては当時、とてもとても高い、一大決心の買い物でした。
「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」
そして当初買ったレンズが、フジノンレンズ XF35mmF1.4 R。お金がなかったので、カメラ本体を買ってからこのレンズを買うまでに数か月かかりました。「ボディーはあるのにレンズが無い」という情けない状態をしばらく過ごしました。
結果として最初の1本にこのレンズを買ったのはとても正解でした。画質うんぬんというより、このレンズ独特の「味」といいますか、「雰囲気」といいますか、「写真の中に物語を感じとれる」ような気がします。
「きれいに撮れる」レンズはたくさんある。でも写真の中に「物語」まで撮れるレンズは?
偉そうなことを書いてしまいました。
「物語」を込めたお気に入りの写真
「たたらの里 千種町天児屋鉄山 御一行様」
今は誰も住んでいないですが、江戸時代に最盛期を迎えた千種町「たたらの里」天児屋鉄山跡地に咲くクリンソウです。
おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、お母さん、お子さん、お孫さん、赤ちゃんまで、皆さん笑顔で、元気いっぱい、手を振ってコチラに向かって挨拶をしてくれているように見えました。
何百人もの人が住む村があって、生活があって、笑顔があって、今は昔「古き良き時代」。そんな時代に住んでいた人たちの面影がよみがえるような気がして撮影しました。
撮影技術は全くダメですが、「物語」は何んとなく撮れたような気がしています。
カメラって「撮りたいと思ったときにそばにある」ことが大事!?
画質や機能は当然大事ですが、
「撮りたいと思ったときにそばにある。」
これってすごく大切なことだと常々思います。
普段生活をしていて
「あっ!」て思う瞬間がよくあるのですが
そばにカメラが無くて撮れないっていうことが何度もありました。
写真の場合、
逃したチャンスはそうやってきません。
もしかしたらもう来ないかもしれません。
そう考えると
「手軽に持ち運べる」ということは
写真機にとってとても大切な要素なのかもしれません。
そういう意味では、スマホは最強なのかも・・・。
しかしながら
「機能」と「携帯性」は相反するもので
その先にあるものが「沼」なのかもしれません。
写真、カメラのお話はここまでです。
クリスマスローズの話
写真を撮らせてもらいに行きますと
クリスマスローズを植えられているお宅をよくお見かけしますので
クリスマスローズについて少しだけ。
名前の由来とシーズン
★ イギリスで「クリスマスの頃に咲く」ことから、また、「花がバラに似ている」ことから「クリスマスローズ」と言われるようになりました。
★ 英名「ヘレボルス・ニゲル(=クリスマスローズ)」の「ヘレボレス」とは、ギリシャ語で「helein(殺す)」と「bora(食べ物)」という意味の単語の複合語です。
★ なぜ「殺す食べ物」なのか?その意味は以下の「クリスマスローズの毒性」のところでお話させていただきます。
★ 日本では12月ごろから主には春に開花。夏の間は呼吸をしているだけの休眠状態になります。
★ 20種類以上の原種がありほぼその全てがヨーロッパ地域に自生
★ 花や葉っぱなどの咲き方から有茎種、無茎種、中間種の3種類に分類
★ 「クリスマスローズ」はイギリスで、「クリスマスシーズン」に咲く種類、英名で「ヘレボルス・ニゲル」という種類の物だけをさしていました。これは唯一「中間種」に分類され、「純白の花」を咲かせます。
★ 日本では他の種も含めて「クリスマスローズ」(和名:寒芍薬、初雪おこし)と呼んでいます。
園芸種としてのクリスマスローズ
現在、クリスマスローズは品種改良、交雑が行われ人気のある園芸種となっています。
比較的育てやすく、また、花粉の交配によって様々な色の花を咲かせ、時に「予想外の花」を咲かせることが人気の要因の一つとなっています。
「花びら」と思っているところは実は「花びらではない」
これが「クリスマスローズは強くて丈夫」と言われる由縁です。
「すごくしっかりした花びらだなあ」というのが第一印象でした。
分厚くて、なんだか「ロウ細工で作られた花のよう」にさえ思えました。
実は「クリスマスローズ」の花に見えている部分は正確には花ではなく「萼片(がくへん)」という部分にあたります。
「愕」とは花のつぼみなどの一番ふちを覆っている皮のようになっている部分です。なので一瞬で散ってしまう一般的な花とは対照的に、しっかりしていて、鑑賞期間が比較的長いわけです。一方で、本来の「花」の部分は退化して「蜜腺」という蜜を分泌する組織になって残っています。
クリスマスローズの毒性
◆ 種類や量にもよりますが、この「毒」は嘔吐、腹痛、心肺停止、目や口、のどなどの粘膜のただれなどの症状を起こす物もあります。
(※少量の場合は必要以上に神経質になることはありません。)
◆ かつては、クリスマスローズを絞った毒汁を使って「狩猟」や「争い」に利用されたこともあります。
クリスマスローズの園芸で手や口、顔がただれることがあるのは、この毒素が皮膚に直接付いたことによることがあります。
少量の場合は、精神関連の治療薬としてかつて使われていたこともあります。イギリスでは民間療法薬として心不全、不整脈の治療、下剤として利用されました。
日本には「江戸時代」に入ってきましたが、当初は観賞用ではなく治療薬としての意味合いのほうがメインでした。
花言葉
「私を忘れないで」 ー クリスマスローズに添えて -
- 「追悼」「私を忘れないで」
- 「いたわり」「慰め」
- 「安心させて」「不安を取り除いて」
という事で今回は以上です。
ありがとうございました。
兵庫県宍粟市千種町千草33
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