アサギマダラ
いればいるほど写真撮影が難しいアサギマダラですが・・
花粉が飛んでいます。
あまりにもたくさんいるせいか、花の上に花粉が舞い散っているのがわかります。写真ではわかりにくいかもしれませんが。(スマホの場合は横向けにしてもらうと画面がもう少し大きく見れます。)
アサギマダラの見れる次期
アサギマダラは日本全土で見れますが、一般に夏から秋にかけて東南アジア方面からはるばる千キロ以上飛んでやってくる。そして、また秋が終わると千キロ以上南下して飛んで行ってしまうと言われています。
ただ、はるばる海を渡ってやってくるという意見のほかに、猛暑や極寒をきらうため、冬の間、九州以南の日本の暖かいところで越冬した幼虫が、春になって成虫になり、北上して春から夏に見られることもあるともいわれています。
ここ千種町では、主に秋口に見られますが、場所によっては春先に見られることもあるそうです。
フジバカマに集まるのは毒の生成とホルモン成分摂取のため
性ホルモン分泌成分を求めて(オス)
フジバカマには、
ピロリジジンアルカロイドという成分が含まれています。オスは性ホルモン分泌のためにこのピロリジジンアルカロイドを必要とし、その摂取のためにフジバカマなどのキク科の植物の花に寄ってくると言われています。
実際写真撮影をしていても花にたかっているのはほとんどがオスばかりです。メスを探すのは大変です。
体内に毒をつくるための成分を吸収するため
アサギマダラの幼虫が、主に主食として食べるガガイモ科植物の葉っぱには、アルカロイドと言われる毒性の強い物質が含まれています。これを食することで体内に毒を造り、敵に食べられるこを防いでいます。また、成虫が吸うフジバカマなどのキク科の植物にもこういった成分が含まれています。
考えてみますと、鮮やかな色は、毒を持っていることの象徴なのかもしれません。ヘビ、昆虫、植物など、自然界でも鮮やかな色の生き物には強烈な毒を持っている生き物であることが多いのです。
※毒、毒と言っておりますが、アサギマダラの毒はアサギマダラを捕食するような昆虫や鳥などには多少の影響がございますが、人が触った程度ではまず影響はございませんのでご安心を。
アサギマダラの追跡調査
白いタオルを
振り回すと寄ってくると言われるアサギマダラ。
わりと人を恐れることがない蝶なので、捕まえやすく、同好会の方々を中心に、翅(はね)にマーキングをして追跡調査が各所で行われています。
今回撮影したアサギマダラの写真の中に、上記のような「TSN」マーキングがしてある蝶がいました。これは、富山県の、「富山アサギマダラ調査グループ ねいの里」(Toyamaken Shizenhakubutsuen Neinosato)がマーキングした蝶のようです。その下の「6057」の4桁の数字は個体番号のようです。
他にも個のようなマーキングがいてあるアサギマダラは何匹かいたように思います。
その他、和歌山で10月に放たれたアサギマダラが、約3か月後に2500km離れた香港で捕獲された例などがネットなどには載っています。
しかしながら、
アサギマダラについての生態はまだあまり明らかになっていないのも事実です。
アサギマダラの撮影って難しい?!
ところで、今回初めてアサギマダラの写真を撮りましたが、正直申しまして難しかったです。他の蝶のように近寄っても逃げないのですが、あまりにも数が多すぎてどれを撮るか絞れないのです。より取り見取りが逆にあだとなるといった感じでしょうか。
アサギマダラはたいていの場合群れています。ただ、飛んでいる蝶を撮るのは自分のような初心者にはなかなか難しいです。かといって、止まっている蝶はたいていの場合、翅(はね)をしぼめて、かなりの場合側面向きです。これを撮るとただただ単調な写真になってしまいます(自分がそうですが・・・)。
じゃあ、翅を広げるのを待っている?
のも結構しんどいです。
待っている間にピントや構図がずれてきます。
3脚を使えばじっと安定して待っていられますが、ほかの方も大勢いられるので、ここで3脚を立てるのは他の方に迷惑がかかりそうでしたの控えました。
自分のカメラは手振れ補正がついていないので、また、実は3脚も使ったことがないので、それ以上に初心者なので、飛んでいるのをぶれずに撮るのが至難の業です。連写も使い方がわかりません。
なので取り敢えず1匹に絞ることにしました。
それで何とか取れた写真がこのページです。一体何百破棄したかです。
アサギマダラの撮影で今回思ったこと。
◆ アサギマダラ独特の群れ感を撮るには 動画で撮る
◆ 飛んでいるアサギマダラを撮るには 動画で撮るか連写
◆ 翅を広げたアサギマダラを撮るには 3脚利用(他の人の迷惑にならないなら)
◆ 普通にアサギマダラを撮るには 1匹に絞る。そして、待つ!
自分なりの今回の結論です。
上手い方は手持ちでどんなシーンでも上手く撮られると思いますので、そこんところはご了承を。
アサギマダラの性別 オスとメスの違い
これらすべてオスです。
翅の後部下に黒い斑点(黒くなっている部分)があります。
メスにはありません。
どこから来てどこまで行くのか? アサギマダラ
最後に、
くれぐれも地元の方のご迷惑にならないように気をつけましょうね。
宍粟市千種町
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